生ゴミとして捨てられるはずだった小松菜の切れ端を、花が咲き枯れるまで再生することに成功しました。
恐らくこの先、私の人生で見られないであろう小松菜の一生という貴重な出来事を最後まで見届けることができました。
梅雨の時期、毎日続く雨の中で枯れた小松菜の今後を考えつつ数日間放置し続けていました。
ようやく梅雨が終わり日光が差し込む夏の陽気に切り替わりつつある頃、小松菜の様子を見てみるとカサカサに枯れていた状況から激変していました!
再生小松菜が枯れた後、一体どうなっていたのか?梅雨明けから現在までを振り返ります。
再生小松菜のさや内に誕生した大量の命
例年にないくらい長く雨の日が続いた今年の梅雨に再生小松菜は枯れてしまったので、そのまま雨に晒されながら数日間放置していました。
私の気持ちとしては枯れてしまったのだし何もできることはない。晴れた日に処分する手順を頭の中でシュミレーションしながら、止まない雨の中そのタイミングを待っていました。
やっと雨の降らない日がやってきたので、チャンス!とばかりに颯爽と再生小松菜のプランターへ駆け寄って行った私の目に飛び込んできたのは、予想を大きく上回る光景でした。
さやに詰まっていた種が、長く続く雨の水を吸ってさやの中で発芽していたのです。
ついさっきまで処分のことばかり考えていた自分をシメてやりたい気分になり、あやうく酒に手を伸ばしかけるほど落ち込みました。
何万何千回という謝罪の言葉を投げかけながら茎からさやを切り離しましてもう少し近く見てみました。
小松菜の花が菜の花だったことを知ってから枯れるまで見られただけでも充分貴重な経験ができたのに、まだこんなもん隠し持っていやがったのか状態です。
さやの中でふわふわに発芽した小松菜の赤ちゃんたちをどうするべきか・・・。
プランターへ移してみる
考える間もなく植えることに決定。
ただ、すでに芽が開いてしまってるので掴むと簡単に潰れてしまい土へ移すのは非常に困難でした。
さやだけ掴んで中から芽を取り出してみても、上手く間隔を空けて均等に植えることもできませんでした。
結果、私が取った方法は、
さやごとドンです。
少し奮闘してみたもののこの時点で相当イラついていた私は、さやを土へブッ挿して、完成です。
ここまで再生できる強い生命力を持った小松菜なら問題ないだろうと思ったのが半分、これだけ成長してくれただけでも充分だから失敗に終わっても構わないという気持ちが半分ぐらいの心情で取った行動でした。
このまま成長するか様子を見ていきます。
1週間経過した再再生小松菜
さやを土に挿して1週間様子を見た結果は
ご覧のとおり根付いてくれたようです。
まだまだ小さい芽ですが、ここからどこまで成長させられるか引き続き見守っていきます。
根っこだけだった切れ端から再生させた小松菜から生まれた種が発芽したので、再再生小松菜と呼ぶことにしました。
約1ヶ月経過した再再生小松菜
暑い日が続くようになり夏らしい季節になった頃、再再生小松菜は土へ移し替えてから約1ヶ月が経過しました。
小松菜の再生能力には心底驚かされます。
ご覧のとおり完全に小松菜の再再生大成功です。
さやを土に挿しただけだとキレイに整列してないため雑草が生えてるだけ、みたいな印象を受けますがこれは小松菜です。
写真の奥のほうにしわくちゃになった葉っぱがあるのが少し気になるけど、このまま順調に育っていけば念願のリボベジで再生した野菜をもう一回食卓に並べることができるかもしれません。
再生小松菜を使って無限収穫は可能か
もしかすると、もう一度花が咲くまで育ててさやから種を取り出して植えることを繰り返していけば無限に収穫できるのではないかと思ったのです。
ただの切れ端に過ぎなかった小松菜からできた種で無限に収穫できるとあれば、やらない手はないでしょう。
小松菜の性質を確認しながら一年間の栽培の流れを見てみましょう。
小松菜の種まき
野菜の種をまく時期はとても重要で季節や気温を誤るといつまで経っても発芽しない現象が起こってしまいます。それから、多くの野菜が年に1回なのに対して小松菜は
- 春(3月~6月)
- 秋(8月中旬~10月)
という具合に年に2回種まきのチャンスがあり、なおかつその期間はかなり長いんですよね。
小松菜は暑さ・寒さともに強い
小松菜は初心者でも育てやすいとされていますが、その理由にほぼ一年中種まきができることと環境に強いという特長があります。
真夏の暑すぎる環境ではさすがに難しいですがプランターであれば、直射日光をさけるなどの対策ができます。
真冬でも栽培可能で春や秋に比べ甘みが増すようですが、寒さで成長が止まることもあるようで生育は難しそうです。
種の保存方法
冬の期間を乗り越えるために小松菜のさやから取り出した種を保存しておかなければなりません。
種の弱点は湿気と高温と光なのでこれらの弱点を考慮した保存方法は
- 乾燥剤と一緒に保存
- 冷蔵庫へ保存
密閉できる容器に種とシリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れると湿気が入らず保存できます。シリカゲルはおせんべいの袋などに入っているもので問題ないでしょう。
秋に成長させた小松菜のさやから取り出した種を保存して冬を乗り越えたら、翌年の春にまた種まきができますね。
連作障害について
連作障害とは、同じ場所で同じ植物や野菜を栽培しても数年間何も育てないか、別の野菜を育てる必要があることの用語で、マメ科の植物に多く見られます。
小松菜に関してはこの連作障害は起こらないとなっていますので、同じプランター内の同じ土を使い何度も何度も栽培することができるというのです。
土を変えなくて良いのは正直助かりますね。実際今回の小松菜のプランターは枝豆を育てていた土に手を加えず植えて現在のように成長しています。
まとめ
これは節約になる!と思ってリボベジを始めて1年経って、いつの間にか出費の方が多くなる現象になってしまったこのブログ。開設以来、初めて節約ができそうな再生栽培を発見することができました。
連作障害もなく同じ土を使えるから新しい土を買わなくていいし、ほぼ一年中栽培と収穫ができる小松菜で無限収穫目指します。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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