今でも継続して栽培できているアボカドの成長記録をまとめました。期間は冬を乗り越えて春を迎えるまで。栽培中のアボカドは全部で4本となりました。
2年目に突入した古株が1本、水栽培から土へ植え替えた2本、土へ直接埋めた1本。それぞれのアボカドは成長スピードや大きさが全然違っていましたので比較しながら現在の状況を書いていきます。
リボベジに成功したアボカドは4本
リボベジに成功したアボカドは、これまで栽培を続けてきた1本と異なる方法で発芽させた3本。冬の寒さを乗り越え、春になった今では前年よりさらに大きく成長しています。4本のアボカドの状況を比較しながら書いていきます。
一番長く栽培しているアボカド
2ヶ月ほど水栽培を続けてから土へ植え替えたアボカドは、現在2年目に突入しています。学校5年生の平均身長ぐらいの140センチほどの全長で、左右に伸びた2本の枝のおかげで横幅1メートルほどになりました。
先端からまた新しい芽が誕生していること、枝の途中にも小さな芽が所々に生まれているところを見ると、まだ成長する気があるようです。見た目はほとんど両手広げてる人間みたいなのでそろそろ落ち着いてほしいですね。
根元の部分は太さに変化がなく大きな全長に対してやや細い気がします。強い風が吹くとかなり揺れるので支柱がなければ簡単に折れてしまいそうです。
使用している道具は
- 8号の植木鉢(高さ18cm×直径25cm)
- 培養土:10L
- 支柱:120cm
横への成長を続けるアボカド
2020年6月12日。左右に枝を伸ばし続け1メートルほどになるアボカドをどうするものかと悩む。一本だけにするのが良いのではないかと思っていて、両枝を切り落とすことを考えていました。ただ、ここまで大きく育った枝を切るのははばかれる。
さらに、一本にすることで縦の成長を促してしまうのではないかと考えると怖気づく。アボカドは最長で20メートルにもなるといわれているから、上に伸びすぎると近所迷惑になってしまいます。そこで考えたのが針金を使った整形です。
伸び続けた枝を針金で整形する
100円ショップに売っていた針金を枝にぐるぐる巻きにして、主枝にくくりつけて整形しました。これは本来、盆栽などで思い通りの形にするときに使われる方法であり、アボカドで使われるかは不明です。レモンの木を整えるときにも使われる栽培手法で、たまたま読んだ本に書いてあったことをヒントにしました。
針金で整形したアボカドが今後どうなっていくのか、しばらく様子を見てみます。
水栽培から土栽培へ替わったアボカド
10ヶ月ほど水栽培を続けていたアボカドは縦に長く成長していたものの、全体的に細く栄養不足感があったので土へ移し替えてあげました。現在は土へ植え替えて2ヶ月経っています。
急な環境の変化が原因なのか葉っぱが全て枯れてしまいました。雨の日が長く続く悪条件のなか栽培を続けていくと、小さな芽がたくさん確認できるようになりました。何とか土の環境になれてきてくれたようです。
植え替えに使った道具
- 縦長の7号植木鉢(高さ23cm×直径21cm)
- 培養土:7L
- 支柱:70cm
幹が2本生えてきた方のアボカド
どういうつもりかわかりませんが、水栽培の途中で幹が2本になったアボカドです。盆栽などではよくある「双幹」といわれる現象のようですが、アボカドでもあるのですね。
水での栽培では2本の幹から小さいながらも葉っぱを付けていました。土へ植え替えてまもなく、成長が止まり枯れて細い枝だけ残ります。しばらくすると枝の先端に小さな芽ができていてもう少しで開きそうです。
双幹のアボカド、終りを告げる
2020年5月下旬~6月12日。わずかに生き残っていた葉っぱは5月の後半には枯れ落ちてしまいました。毎日水を与え続けながら復活するのを待っていましたが、ついに新しい芽を出すことはありませんでした。
珍しかった双幹のアボカドは、水栽培から土栽培へ替えたことで、残念ながら生涯を終えることとなってしまいました。
種が大きかった方のアボカド
ゲートボールぐらいデカイ種だったアボカドも水栽培で育てると幹の細い「華奢な身体」になっていました。種がデカイ=デカイ木が育つわけではないんですね。全長30センチほどで決して短くないサイズでしたが、栄養の無い水道水では幹が細くなってしまうようです。
こっちのアボカドもたくさんの葉っぱをつけていましたが、土へ植え替えた次の日には全部枯れました。その後は主枝の先端を少しだけ剪定した結果、なんとか持ち直して枝の途中から芽が出てきてくれるようになりました。
枯れる寸前までになっていたアボカドが復活
2020年5月29日。枯れる寸前だったデカアボカドの方は、なんとか持ち直してくれて主枝の途中からですが、いくつかの葉っぱが芽生えてくれました。
2020年6月12日。しばらく様子を見てきましたが、くもりと雨が続く悪天候を乗り越えてもまだ葉っぱを枯らせることなく成長を続けています。むしろ大きな葉っぱへと進化しています。
こっちのアボカドは完全に移植に成功できたようです。双幹アボカドは枯れてしまいましたが、この姿を見て一安心しました。引き続き様子を見ていきます。
種から土栽培を続けているアボカド
培養土が入った植木鉢へ直接種を埋めて育てたアボカドは、栽培をはじめてから現在で9ヶ月ほど。全長はまだ30センチほどで遅めの成長をしていますが、長さこそ短いものの一番安定して定植できている印象です。
幹の太さと葉っぱが多い点から、明らかに水で栽培を始めた方よりもずっしりと育っています。このアボカドが一番形が整っているように見えますね。植木のてっぺんから新しい芽が出ていることをみるとこれから上に伸びていくのでしょうかね。
他のアボカドに比べて最も順調に育っている直植えアボカド
2020年6月12日。植木鉢へ直に種を植えたアボカドは、最もバランスよくキレイに成長しています。全体の長さは20cmから30cmぐらいになっています。主枝の長さに対して生えてくる葉っぱも適量で、長さも整っている印象です。
手頃でちょうどいいサイズに育っていて、これ以上の成長をしないのかと思わせておいて、しっかり新芽が生まれてきていて、不安要素が少ないです。現在育てている4本のアボカドの中で一番手のかからない子ですね。
まとめ
異なる方法、異なるタイミングで栽培をはじめた4本のアボカドは現在も元気に育っています。しかしながら、明らかに成長に差が出てきていますよね。
比較をまとめると
- 水栽培→土栽培は早く大きく
- 水栽培のみは痩せ細くなる
- 土栽培のみはゆっくり着実に
水栽培を2ヶ月続けてから土へ移すと、長さ・太さともにちょうど良く成長し、問題なく冬も越せると思います。
水栽培だけで育て続けると細くて弱弱しい身体になり、土へ移すと下手したら枝まで枯れるかもしれませんね。冬は特に注意しなければいけないところでしょう。
土から育てると成長は遅く小さいけれど、ずっしりとした体格に育つ。室内で観葉植物として育てるなら土栽培のみがちょうど良いサイズができそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。