油でギトギトになったお皿やフライパンは、洗剤つけて洗ってもなかなか落ちないものですよね。
私が長年愛用している「まな板」には、小さな傷がいくつかあるのですがそこへ油が染み込むと、完全にキレイにするのに何度も洗剤をつけないとなりません。
加えて私は少し神経質で、ちょっとでも油が残っていると、もう一度洗い直すほどです。
そんな洗い物の大敵である油汚れを、身近な食品でキレイさっぱり取り除くことができるのです。
きっかけは自宅で天ぷらを作った夜
私、天ぷら大好きです。アスパラ・いんげん・ナス・たけのこ・ながいも、とにかく野菜の天ぷら最高!大好きなので自宅でも良く作ります。
でも、大量に油を使うので食後の洗い物がホント嫌になります。
少し話は変わって数年前、普段なら天ぷらで残った油は数日残してみるのですが、この日は「どうせ使わないから~」とすぐ捨てることにしました。
天ぷら作った後に油が入っていた鍋をその日のうちに洗ったのは初めてでした。
食器の油汚れをやっとの思いで落としたばかりなのに、続けて鍋も洗うのかと思うとイラついてきました。完全に頭に血がのぼっていた私は、天ぷら粉がベッタリ付いたスポンジで鍋を洗ってやりました。
するとどうでしょう、驚くほど天ぷら鍋がキシキシ鳴き叫んでいたのです。
この一件以来、天ぷらに限らず油汚れのひどい食器や調理器具を洗うときは小麦粉をまぶしてから洗うようになりました。
小麦粉で油が落ちたのはなぜか?
なぜ、小麦粉で油汚れが落ちたのか。気になって調べてみました。
どうやら小麦粉に含まれる「グルテン」という成分が関係しているようです。
パンなどを作るときにとても重要な役割を持つこのグルテンが、油を根こそぎ吸収してくれる仕組みなのだそう。
たいていの家庭に置いてある小麦粉が油汚れに役立つとは、棚からぼた餅状態でした。
小麦粉を毎回使うのは金銭面であまりよろしくないので、ここぞという油汚れに使うのが良いかもしれませんね。
納豆が付いたスポンジでフライパンを洗った日
私、ゴミ袋の中が臭くなるのが不快なので、納豆のパックは洗ってから捨てるようにしています。
あるとき、納豆のパックを洗ったスポンジで、肉を焼いて油まみれのフライパンを洗ったことがありました。
フライパンについた油の量からして、2~3回は洗剤使うことになるだろうと予想していたのですが、なぜか1回で終えることができたのです。
キッシキシ鳴るほどキレイになったフライパンを見つめながら「なぜだろう?」と考えをめぐらせたのですが、直前に納豆のパックを洗ったこと以外思いつきませんでした。
「まさか、ね」と思いながら別の日、わざと納豆でヌッルヌルスポンジを作って豚バラ焼きに使ってギッラギラになったフライパンを洗ってみたのです。
間違いありません、犯人はこの納豆のヌルヌルでした。見事に豚バラの油は取り除かれていたのです。
納豆で油がキレイになった理由は?
納豆で油がキレイになくなったのが気になって情報収集してみると、この現象は単なる偶然ではなかったようです。
納豆がネバネバと糸を引くのは、アミノ酸の一種であるポリグルタミン酸という成分が含まれているからなのだそう。
このポリグルタミン酸は、水中に混じった不純物をひとつにまとめる驚きの作用を持っており、この作用に気づいた頭の切れる偉いお方が、発展途上国の水質改善に利用できないかと挑戦するほど優れた成分だったのです。
恐らく、油を不純物として認識したためにフライパンがキレイになったものと思われます。
まとめ
小麦粉と納豆が油に有効であることを書いてきました。
小麦粉は本文にも書いていますが、コストが高いのであえて買う必要はないですが、同等の効果を持つ重曹をわざわざ買うのもおすすめできません・・・。
天ぷらやカツを揚げたときついでに小麦粉を油に塗りつける程度がいいのかも知れませんね。神経質な私はコストが高くても毎回小麦粉を塗りつけまくりますがね。
そして、納豆に関してですが、実は油汚れに対して正確な情報がなく正しいものか自信がないのです。効果は小麦粉の方が圧倒的に強いです。
また、納豆のネバネバが食器に付くのは若干気分悪いと思いますので、小麦粉を使ったほうが無難ですね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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