仕事で稼いだお金を毎日毎日356日スロットで溶かし続けた挙げ句、ア○ムから借金してまでしてしまったスロット狂の私。
休みの日に打ちに行くのは当たり前で、仕事終わりに打ちに行くのももちろん日課。挙句の果てには仕事の昼休憩のわずかな時間にも打ちに行くほどでした。思い返してみると昼休憩にご飯も食べずにパチ屋へ行っていたのは、自分でも引きます。
こんな私ですが、今現在ではまったくパチ屋には行っていません。
ここまでスロットに支配されていた私が、ぱったりと辞められたのは「貯金箱」でした。
10万円貯まる貯金箱です。
投入口へメダルを入れることから、毎日貯金箱へ硬貨を入れることへ変えたことがきっかけでスロットへ行かないようになりました。この記事では500円玉貯金でスロットが辞めることができた私の体験談を書いてます。必ず辞められる方法ではありません。
無理に辞めようとしても改善できないことを知っています。私も何度も失敗しましたし、たまたま500円玉貯金がきっかけで辞められたというだけの話です。
悩んでいる方がひとつの方法として私の体験談を読んでいただければ幸いです。
10万円貯まる貯金箱とは
知らない方のために10万円貯まる貯金箱が何なのか?から説明します。
とてもシンプルなアルミの缶に小銭を入れ続けると10万円まで貯められる貯金箱のことです。500円玉でいっぱいにすると10万円、100円玉だと3万円になると説明書きにあります。
500円玉を200枚集めると10万円になるわけですが、一日一枚だとしても7ヶ月ほどかかることから挑戦しても諦めてしまう方が多かったのも特徴ですね。
10万円を夢見て挑戦してもすぐに諦められてしまうこの貯金箱を、私は500円玉で満タンにしました。
しかも、病気かと思うほどハマっていたスロットをあっさり辞めることができたんです。
これから、500円玉貯金に成功した話とスロットにハマっていたときの話を交えて、体験談を書いていきます。
いくら貯まったのか?
はじめのうちは少し弱気で100円玉貯金にしようと思っていたのですが、途中から500円玉に切り替えて続けました。
満タンになるまでにかかった日数は、約10ヶ月。
7ヶ月ほどで200枚になるはずなのに、3ヶ月も延びたのはおそらく楽しくなって調子に乗った1日3枚、4枚の分が響いているのだと思っていました。
500円玉が突き刺さる状態になってときに開封して数えてみると10ヶ月かかった理由が分かりました。
20枚×5列を1セットにして数えていくと、1、2、3列?
500円玉が5枚とはじめのころの100円玉が6枚。
総額153,100円。
10万円貯まる貯金箱じゃないぢゃん。
斜めにして無理やり入れたりしたもんで、当然といえば当然ですが予想を大きく超えてきましたよ。
5万円分の100枚が多く入ってるからプラス3ヶ月で計算上は問題なかったってことですね。納得です。
10ヶ月後にヒョウタンから駒がでてきたようなもの。思わぬかたちで15万円ものボーナスが入ってきたんです。
この貯まった15万円と貯まるまでの10ヶ月間が、借金までしていたスロットを辞めるきっかけになりました。
スロット狂だったときの生活
冒頭でも書いた通り、以前の私は毎日スロットを打ちにパチ屋へ通っていたうえに、頭の中では四六時中キュインキュイン鳴っていました。こんな生活は5年ほど続きます。
安い給料を底上げしたいというアホ丸出しの発想から、パチ屋が閉まっている時間には動画を見て研究したり分析したり。
どこかに必ず攻略法があるはずだ!と信じていました。もちろん最近の台で必ず勝つ方法なんてなかったですけどね。
こんな感じで毎日、どうすれば勝ち続けられるのか?勝ったお金で生活が豊かになるのはいつなのか?そんなことばかり考えていました。スロットへ行く意味や理由を見つけていたんだと思います。
借金したきっかけ
ある日、電車で遠くのパチ屋へ出張に行ったときの話です。
当然のように閉店まで打つつもりで打ち続け、お金が尽きれば店を出て引き出しては店に戻るを繰り返していました。気付けば全財産を無くしていました。
電車でパチ屋へ出張に来ている身なので、自宅へ帰ることもできなくなりました。
歩いて帰るには遠い距離だったのでひどく困惑したのを覚えています。
思考停止で頭の中が真っ白ななかで流れたきたメロディは
当時でも十年以上前から放送されていないCMソングが突然頭の中を駆け巡りました。
無人で24時間キャッシング審査が受けられることを歌ったCMソングが、まさか十年殺しぐらいの勢いで脳裏に蘇ってくるとは。
店舗へ行ってみると本当に誰もいなくて、オペレーターと電話で話して30分ぐらい待つだけで、10万借りられるようになったんですよね。あのCMがいかにスゴイか思い知らされた瞬間でしたよ。
この日は電車代と少しの生活費5,000円を借りてすぐに返済しましたが、借りては返すを繰り返して3年後には満額10万にふくれあがります。
これが借金をするきっかけです。
信じてたオカルト・打ってないときの禁断症状
私がどれほどスロットにのめり込んでいたのか知っていただくために、当時にわかに信じていたイカれたオカルトや禁断症状を書いていきます。
座イスにそのまま腰掛けると目線の位置がGO!GO!ランプより高くなり見下ろす状態になって失礼だ!という発想から必ず一番低いところまで下げてからランプと同じ目線で打っていました。たまに忘れて見下ろしてし打つと光らず、位置を低くするとボーナス当選していた。ような気がすると思っていました…。
ハナハナを打つときは「華が咲く(39)」にかけてクレジットが39になるようにコインを投入していました。もちろん勝率に変化はありませんでしたが、打ってるときは良く咲く華だなぁ~とかほざいてましたね。
スロットを打ちに行く日の朝から雨が降っているときは、カエルがイキイキする天気だからという単純な理由で「山佐のキングパルサー」を打つようにしていました。これは不思議と勝率は良かった印象です。
ざっとこんな感じです。いかがでしょう、如何にスロットに狂っていたのかお分かりいただけましたでしょうか。
これほどまでにのめり込んでいた私が、スロットを辞められたのは貯金を始めたからなんです。
500円玉貯金でスロットをやめられた理由は?
500円玉貯金がスロットをやめられるきっかけになった理由は以下のような点に気づいたからでした。
貯金箱から抜き取っても500円玉なので、メダルと交換できないのです。500円玉で交換できるところもあるかもしれませんが、少なくとも私の近所のパチ屋では1000円札でなければスロットは打てませんでした。1000円札貯金だったらパチ屋へ直行して、貯金できないまま今日までスロット打っていたことでしょう。
500円玉を貯金箱に投入する動作は、コインを投入口へ入れるスロットの基本動作ととなんら遜色ない流れとなります。つまり、スロットを打っているのとほぼ同じ「疑似体験」がここに成立するのです。これにより貯金しながらスロット打った気になれる状態ができあがります。
疑似体験をよりリアルに体感したい場合は、500円玉を3枚集めて貯金箱へ投入したら左手でグーを作って下へ振り下ろす。これにより完璧な疑似体験ができあがり、1枚500円の超リスキーなスロットを打っていると考えるようになります。これは非常に効果的といえるでしょう。
こんな風に現実的に打てないこと、ときには想像で補うことなんかを織り交ぜながら「とにかく楽しむ」ことが500円玉貯金を継続させるコツなのでは?と考えます。
はじめの一ヶ月ぐらいはまだパチ屋を出入りしていました。入れられる日に入れる残りは打つ。こんな生活でした。それでも、3ヶ月ほど続けていくと貯金箱はかなり重くなります。ここまでくると、缶切りを使わなければ蓋が開けられないので、後戻りできない感が強くなってきます。
このころからスロットへ行くお金すべてを500円玉貯金に捧げるようになり、ハイペースで貯まっていきます。驚くことに、徐々に行かなくなるのではなく、3ヶ月を境に一切パチ屋へ行かなくなりました。実際に私は10ヶ月間という長い期間にはなりましたがこの期間がスロットから離れる理由になり、気付いたころには自然とパチ屋へ行かない身体になっていました。
貯まった500円玉の使い道
15万もの大金を自分へのボーナスとして時間差で受け取った形となった500円玉貯金の結末なのですが、ではこのお金を何に使ったのかという話をしていきたいと思います。
500円玉貯金で集まった15万を真っ先に使ったのは消費者金融から借りた借金の返済に充てることでした。少しづつ蓄積していった結果、満額の10万円の借金を背負っていました。
500円玉貯金生活をスタートさせてからスロットへ行く機会も減ったこともあり、徐々に返して5万ぐらいになっていた残りを一括で返済してやりましたよ。
これにより晴れて無借金生活を取り戻すことができました。ちなみにア○ムのカードは完済後に切り刻んで捨てました。もう使うことは絶対にないですからね。
このあとサンドに流すこと以外お金の使い道がなかった私は久しぶりに物を買います。
スロット狂だった私はパチ屋へお金を上納することしか頭になかったため、生活は質素なものでした。
食器棚などはもちろんなく、プラスチック製のワゴンのような棚にむき出しで食器を置いてたんですよね。しばらく経つとホコリが付着して、使用前に軽く洗わないといけなかったのが非常に不便でした。ということで、高さ約180cmクラスの食器棚を買うことを決意します。金額は2万5千円と高くない物でしたが、以前の私なら迷わず1250枚のコインに交換していたことを考えると大きな進歩といえるでしょう。
これで貯金額はちょうど半分の7万5千円に。意外と早くなくなってしまいそうな不安がよぎったので、次の行動に移りました。
借金返済と買い物ですでに半分になってしまった500円玉貯金ですが、次なる行動はもっと貯金する!です。
「貯金0・借金10万円」だった私が逆転して「貯金7万5千円・借金0!!」になったのですから、この勢いを止めるなんてことできませんよ。いつもスロットか借金に消えていた給料は行き場を失い、サブの銀行口座へどんどんブチ込まれていきます。今までの生活からは考えられませんが、貯金をすること自体に快感を覚えていたんです。
この生活を続けてさらに6ヶ月経ったころには10倍の75万円まで貯金することができるようになりました。
まとめ
これが私の500円玉貯金箱のおかげでスロットが辞められた実体験です。
かつてのスロ仲間は病気で3ヶ月入院したことがきっかけになり辞めることができました。とある漁師さんがパチンコを辞めるために始めたピアノがきっかけになった例もあります。
辞める理由や方法は人それぞれですので、自分にあった方法を試してみないとわからないものです。
スロット・パチンコをやめたいと思っている方の参考になりましたら幸いです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。